相続手続き事例集

【事例21】自宅の土地の一部が他人の名義だった

Cさんは、自営業を営んでおられた夫を亡くし、相談に来られました。「一時は商売もうまくいっていたので、それなりに財産がありそうだから、相続税が心配だ」とのことでした。

 

早速、採算の確認と調査を行ったところ、相続税の申告も必要でしたが、自宅の土地を調べていくうちに、つじつまの合わないことが出てきました。図面を見る限り、自宅が3つの土地の上に建っていたのですが、そのうち、真ん中の土地(3坪ほど)が、亡くなったご主人の名前ではなかったのです。

 

Cさんに事情をご説明し、他人である所有者Dさんのお名前をお知らせしましたが、「主人から聞いたこともないし、全く聞き覚えがない。人の土地の上に自分の家が建っているなんて信じられない」とのことでした。

とりあえず、ご主人の相続に関する手続を進めていきながら、同時にDさんの調査を行政書士に依頼し確認してもらったところ、思わぬ事実が判明したのです。

 

Dさんは、亡くなったご主人の養母の元義父に当たる方だったのです。

ご主人の養母さんは、若い頃結婚をしたのですが、色々な事情から離婚をされ、ご主人を養子として迎えられてCさんの家を継がせたのだそうです。

 

そこで、司法書士と相談し、そのDさん名義の土地をCさんの長男に名義変更できるかどうか、検討してみました。既に50年以上もその土地にお住まいになられ、時効取得による方法もありましたが、その土地の相続税評価額が100万円以下であることと、時効取得の場合に一時所得とみなされ課税されてしまうことがデメリットになるということで、Dさんの相続人4名に連絡を取り、贈与していただくことになりました。

 

最終的にDさんの相続人のEさんに名義を変え、EさんからCさんの長男への贈与を行い、不動産登記の名義変更を行いました。

手続が終わった時、Cさんは「まさか、こんなことになっているなんて、主人が死んでしまうと、どうなっていたのかわかる人がいなくなって困りますね。でも、思った以上にスムーズに進んで良かった」とおっしゃっていました。

ご自分の財産がどのようなものがあり、どのような状態にあるのか、きちんと家族に残すことは大切です。

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